26 10月

悩みを抱えた職員が悩みを解決して元気に仕事に従事するための6つのポイントについて

【経営者の悩み】

「経営者サイドです。

悩みを抱えた職員がいる場合、話し合いの場を設けた方がよいのでしょうか?

女性なのですが、半年前に職場内で大きな出来事がありました。

それは、彼女が「Aさんはミスが多い・・・」と私に申告してきた事がありました。

結果、Aさんは退職してしまったのですが、それからが塞ぎ込んでしまい、毎日毎日ただ仕事して帰る・・・という、全くコミュニケーションが取れなくなっています。

それまでは、とて気の利く助かる存在でしただけに、別人のようです。

声を掛けると「辞める」というのではなかろうか?とか女性ですし、そーっとしておくのがいいのか?とか・・・わかりません

引用先 「ヤフー知恵袋」https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13101979208?__ysp=57WM5Za26ICF44Gu5oKp44G%2F

といったお悩みを頂きました。このお悩みに対して、相互理解の立場になって解決方法を探っていきたいと思います。

 

【事実経過】

まず事実経過をたどって見ますと、現在塞ぎ込んでいる彼女は、元々は「気の利く助かる存在」の従業員だった人が、「Aさんはミスが多い」と経営者に申告し、その結果退職してしまった。そのあとから塞ぎ込み、ただ仕事をして帰る、様になったということですね。

 

【経営者へ申告した理由の推測】

文面からはAさんはミスが多いと申告してきた際の詳しい状況はわからないのですが、Aさんが退職した後から塞ぎ込んでしまったところを見ると、「とても気の利く助かる存在」の彼女のことなので、恐らくは「Aさんがミスが多い」という申告も、Aさんのミスで他の従業員も困っているのを見かねて代弁したのか、或いはミスの多いAさんのことを心配し何とかしてあげたい、という思いやりの気持ちから申告した可能性もあります。

いずれの場合にせよ、「彼女」が会社のためによかれと思って取った行動で、結果的にAさんが退職してしまい、退職に追い込んだのは自分ではなかろうかと自責の念に苦しんでいるのかもしれません。

 

【経営者の悩み解決方法】

 

【情報収集】

経営者の方は、自分が声をかけることで「辞める」というのではなかろうか、と心配していらっしゃいますが、もしご自身が声をかけることで退職に繋がりそうなのであれば、彼女の近くで働いている従業員に声をかけて、彼女の現在の様子や何か知っていることはないか「情報収集」から始めてみるのも良いかと思います。

 

【正確な事実確認】

文面からはAさんが退職するに至る詳細な経緯が書かれていないので、Aさんが退職の際にAさんと会社の間で、またはAさんと彼女との間で、何かしらのトラブルがあったかはわからないのですが、もしかしたら、退職時にAさんから「あなたが告げ口したせいで辞めることになった」とか言われたのであれば、やはり落ち込む原因になるかもしれません。

 

まずは経営者として、Aさんが退職するときの状況をしっかり把握する必要がありそうです。

それがわかれば、的確な行動がとれると思います。

 

【職員との面談に際して気を付ける6つのポイント】

いずれにせよ本来は「気の利く存在だった」彼女が落ち込んでいるのは、はっきりしており、仕事のパフォーマンスも落ちている様ですので、経営者としては、しっかり話を聴いてフォローしてあげることが大切だと思います。

 

その際には、彼女が安心して話が出来る、プライバシーが保てるようしっかり場づくりをすることが大切です。

 

1.場の設定

他の人に話が聞かれることがないような静かなスペースを確保します。その際静かな音楽が流れていると”シーン”として静かすぎるよりも緊張がほぐれやすくなります。

 

2.飲み物でリラックス

さらに目の前に飲み物があると落ち着きやすくなるでしょう。

 

3.面談の時の座る場所

座るときの位置は、正面で向かい合って座るより、相手の90度横、直角になるように座るとリラックスできます。

 

4.面談に際しての話し方

話を始める際に気を付けるといい点は、「最近のあなたはどうしたの」と詰問調になったり、威圧感を与えると心を閉ざしてしまうので、「なにかあったの」と優しく、「悩みがあったら私で良ければ話を聴くよ」と「聴く姿勢」であることを感じてもらうと、心を開きやすくなってもらえるでしょう。

 

5.相手が喋ったことを繰り返す

相手の話を聴く際は、相手が言った言葉を繰り返してあげると、「私の話をちゃんと聞いてくれているんだ」と安心感を持ってもらうことが出来ます。

例えば、「今私は~のことで悩んでいるんです」と話した時に「~のことでお悩みなんですね~」とか「~のことで悩まれているんですね~」と繰り返します。

 

6.親近感を感じてもらえるボディータッチ

もし話しているうちに相手の気持ちが高ぶってきた時には、女性同士であれば、手を握ってあげたり、背中をさすってあげると、落ち着いて話してもらえるでしょう。